真鍮の止まり木

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2020-01-01から1年間の記事一覧

世界が回っているように私もまた回っている

端的に言うと酔っていて、酩酊のせいで思考が働かないことがちょっぴり快感だと思えたりする。 今晩は、たまたまそういう気分になった。ただそれだけだ。 思考と思索をやめられないという苦しみに近い習慣がある。ずっと何かを考えていないと生きていけない…

2020年10月10日

タイトルをつけるのが面倒になったら日付をつけたら良いのだと学んだ。いつ学んだんだったか、もう思い出せない。「もうそれでもいいか」と割り切れるだけの年月が経ったことだけはたしかだ。 つまらない文章でも残せるだけマシなんじゃないだろうかと、ポジ…

詩(2020年4月16日)

「ぱちぱち」 赤色、黄色、緑色、さまざまな発露、でこぼこの拳。みんな、みんな、みんな、みんな。二人でつくった玩具の家があって、ここが帰る場所なんだよと、毎日唱えてやり過ごしていた。生きてくためだった。そのためだった。オレンジを塗って、ネイビ…

詩(2020年3月8日)

「近い、青い」 肉体を通る、春風の鋭さ。いつの間にか、昔の君を思い出していた。二人、霧に解けて、道連れは無しにしようよと約束した。ここは涼しいから、忘れてしまう。秋のことも冬のことも。たまに話し掛けて。行き先を気にかけておどおどするのは悲し…